犬の肛門腺が固い・臭いのはなぜ?トリマーが気になる「中身の違い」

トリミングで肛門腺絞りをやってもらったことがある方は多いと思います。

でも、肛門腺の中身を実際に見たことがある飼い主さんは、意外と少ないのではないでしょうか。

私はトリマーとして、たくさんの犬の肛門腺を絞っています。

そして毎回思うことがあります。

肛門腺は、本当に一頭一頭違う。

色も。

においも。

硬さも。

量も。

同じ犬は一頭もいません。

今日は、私が毎月犬に触れていて感じている「肛門腺のお話」をしてみようと思います。

目次

肛門腺は「出た・出ない」だけではありません

肛門腺は、肛門の左右にある小さな袋(肛門嚢)にたまる分泌物です。

一般的には「絞るもの」というイメージが強いかもしれません。

でも私が見ているのは、

「出たかどうか」だけではありません。

どんな色だったか。

サラサラしていたか。

ドロッとしていたか。

粒のようなものは混ざっていないか。

においは強かったか。

そんな小さな違いも、毎回気になるポイントです。

肛門腺の中身は、本当にさまざまです

今まで見てきた中でも、

サラサラの液体の子。

ペースト状の子。

粘りが強い子。

カチカチに固い子。

ザラザラとした粒が混ざる子。

色も、黄土色のようなものから、濃い茶色、灰色っぽく見えるものまで、本当にさまざまです。

そして、においも全然違います。

「これが普通です。」

と言えるものは、実はとても難しいと感じています。

だから私は、「ほかの犬と比べる」のではなく、その子自身の変化を見るようにしています。

私が気になるのは「サラサラかどうか」

これは、あくまで私が日々の仕事の中で感じていることです。

私は、サラサラでにおいが穏やかな肛門腺の子は、状態が良い印象を持つことが多いです。

反対に、

粘りが強かったり、

固まっていたり、

絞っても形が残るような子を見ると、少し気になります。

もちろん、それだけで健康状態を判断することはできません。

でも、たくさんの犬を見ているからこそ、気になる違いがあります。

手作りご飯で変わった、わが家の愛犬

これは、私自身が経験したお話です。

以前、わが家の犬は、肛門腺を絞ると形が残るくらい粘度が高い状態でした。

ところが、手作りご飯に変えて1~2週間すると、その中身がサラサラの液体へと変わったのです。

さらに、散歩のあとにお尻を軽く拭くだけで自然に出ることも増えました。

同じように、手作りご飯へ切り替えた子でも、似た変化を見たことがあります。

もちろん、これだけで「手作りご飯が正解」と言うつもりはありません。

でも私は、食事や水分の摂り方なども、肛門腺の状態に関係している可能性はあるのではないかと感じています。

これはあくまで、私が現場で見てきた経験からのお話です。

「普通」を知るより、「いつも」を知る

肛門腺には、「これが正解」という一つの答えはないのかもしれません。

でも、その子にとっての「いつもの状態」はあります。

だから私は、

前回より変わっていないかな。

今日は少し硬いかな。

においが強くなったかな。

そんな変化を大切にしています。

犬は言葉で違和感などは伝えられません。

だからこそ、小さな変化を積み重ねて見ることが大切だと思っています。

トリマーだから見えること

飼い主さんは、自分の愛犬の肛門腺しか知りません。

でもトリマーは、たくさんの犬を見ています。

だからこそ、

「この子はいつもより硬いな。」

「今日は少し状態が違うな。」

そんな小さな変化に気づけることがあります。

もちろん、診断ができるわけではありません。

でも、変化に気づき、必要であれば動物病院をおすすめすることはできます。

私は、それもトリマーの大切な役割の一つだと思っています。

トリマーに聞いてみてください

次にトリミングへ行ったとき、もし気になったら聞いてみてください。

「うちの子の肛門腺って、どんな感じでしたか?」

量だけではなく、

硬さ。

色。

におい。

粘度。

そんなことまで見ているトリマーなら、きっと丁寧に教えてくれると思います。

体から出てくるものには、その子からの小さなメッセージが隠れていることがあります。

だから私は、肛門腺も「ただ絞るだけ」の作業にはしたくありません。

今日も私は、その子の体が教えてくれる小さなサインを受け取りながら、一頭一頭と向き合っています。

犬は話せません。

でも、体はちゃんと話しています。

その小さな声を見逃さないトリマーでありたい。

私はいつも、そう思いながら犬たちに触れています。

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この記事を書いた人

*トリマー歴10数年。自宅開業し6年、”いぬ愛”が止まらなく犬の健康のため東洋医学の資格取得。
*プライベートでは4児のママ。健康や生き方マニア。家庭菜園も趣味。
トリミング、犬との暮らし方、薬膳、子供、マインド、自然

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