犬はなぜ足を舐めるの?トリマーが毎月見ていて気づいたこと

「うちの子、最近よく足を舐めるんです。」

トリマーをしていると、本当によく聞くご相談です。

病院で診てもらったけれど異常はなかった。

薬を飲んでも、また舐めてしまう。

そんなお話も少なくありません。

もちろん、アレルギーや皮膚炎、ケガなどが原因で舐めていることもあります。

でも、私はトリマーとしてたくさんの犬と接する中で、

「足を舐める理由は、一つではない。」

そう感じています。

今日は、毎月犬たちを見続けているからこそ気づいたことをお話ししたいと思います。

目次

足を舐めている犬は、見れば分かることがあります

トリミングでは、犬の全身を細かく見る機会があります。

そのため、足をよく舐めている子は、毛や皮膚の変化ですぐに気づくことがあります。

例えば、

・足先の毛が茶色やピンクに変色している

・足先を噛んでいる子は爪がボロボロになっている

さらに、長い間舐め続けている子では、

皮膚が黒っぽくなったり、

黒い点々やブツブツが見られたりすることがあります。

これは慢性的に刺激が続いているサインかもしれません。

一方で、広い範囲の皮膚が黒くなっている場合は、また別の原因が隠れていることもあると感じています。

なので私は、見た目だけで判断せず、その子全体を見るようにしています。

一番多いのは「足先」

私の経験では、一番多いのは前足や後ろ足の足先です。

足の裏だけではなく、足の甲や指の間をなめたり、歯でカミカミ噛んでしまう子もいます。

次に多いと感じるのは陰部です。

男の子では包皮の周りを気にして舐める子もいますし、女の子でも陰部を頻繁に舐める子がいます。

おしっこ後の処理の場合もありますが、色が変わるほど舐めている場合は、

病気が隠れていることもあるので、違和感がある時は動物病院で診てもらうことが大切です。

ですが私は、「舐めている場所」だけではなく、「どうしてそこを気にしているんだろう」と考えるようにしています。

私が感じる共通点

これは医学的な話ではなく、あくまでも私が日々感じていることです。

足先をよく舐める子は、もともと元気で、遊ぶことが大好きな子が多い印象があります。

もっと走りたい。

もっと遊びたい。

もっと外へ行きたい。

そんなエネルギーを持っている子たちです。

実際に、広い場所で思い切り走ったり、ボール遊びを楽しんだりして満足そうに過ごしている子では、このような様子が少ないように感じています。

もちろん、すべての犬に当てはまるわけではありません。

「暇」や「物足りなさ」が、足を舐める行動につながっている子もいるのではないかと考えています。

舐めることを止めるより、理由を考える

「舐めないように苦いスプレーを使ったほうがいいですか?」

そんなご相談をいただくこともあります。

私は、その前に考えてほしいことがあります。

なぜ、この子は足を舐めているんだろう。

犬は理由もなく同じ行動を繰り返すことは少ないと感じています。

だから私は、

舐めることを止めるより、

舐める理由を探してあげてほしいと思っています。

散歩は足りているかな。

遊ぶ時間はあるかな。

安心して眠れているかな。

退屈な時間が続いていないかな。

飼い主さん自身も、ゆっくりリラックスできているかな。

犬は、一緒に暮らす人の空気を敏感に感じ取っています。

だからこそ、犬だけではなく、人の暮らしも整えていくことが大切なのかもしれません。

病院へ相談してほしいサイン

足を舐める理由はさまざまですが、こんな時は早めに動物病院へ相談してください。

・血が出ている

・傷になっている

・強い赤みや腫れがある

・痛そうにしている

・急に舐め始めた

病気が原因のこともあります。

自己判断だけで様子を見続けず、気になる時は診てもらうことが安心につながります。

今日のおうちチェック

今日、愛犬の足を少しだけ見てみてください。

毛の色は変わっていませんか。

皮膚は赤くなっていませんか。

黒く厚くなっているところはありませんか。

毎日見ていると気づきにくい変化もあります。

だからこそ、ときどきゆっくり観察してみてください。

犬は言葉ではなく、体で教えてくれています。

犬は理由があって、その行動を選んでいます

私はこれまで、本当にたくさんの犬の足を見てきました。

だからこそ思うことがあります。

犬は、「足を舐めたい」のではないのかもしれません。

本当に伝えたいのは、

「もっと遊びたい。」

「何か気になるよ。」

「ちょっと退屈だよ。」

そんな小さな気持ちなのかもしれません。

だから私は、舐める行動だけを見るのではなく、

その子の毎日の暮らしを見るようにしています。

犬は理由があって、その行動を選んでいます。

その理由を一緒に考えてあげることが、

愛犬を理解する一番の近道なのではないでしょうか。

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この記事を書いた人

*トリマー歴10数年。自宅開業し6年、”いぬ愛”が止まらなく犬の健康のため東洋医学の資格取得。
*プライベートでは4児のママ。健康や生き方マニア。家庭菜園も趣味。
トリミング、犬との暮らし方、薬膳、子供、マインド、自然

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