散歩中、愛犬が急に草を食べ始めて驚いたことはありませんか?
「お腹の調子が悪いのかな?」
「止めたほうがいいのかな?」
そんなふうに心配になる飼い主さんも多いと思います。
私もトリマーとして、草を食べることについて質問をいただくことがあります。
でも私は、
「草を食べたこと」よりも、「どうして今日は草を食べたかったんだろう?」
と考えるようにしています。
今日は、私が犬たちを見ていて感じていることをお話しします。
草を食べる子は、実はそんなに多くありません
私が普段接している犬たちの中では、散歩中に草を食べる子はそれほど多くありません。
だからこそ、草を食べる姿を見ると、
「何か理由があるのかな?」
と気になります。
もちろん、本当の理由は犬にしか分かりません。
でも私の経験では、体の循環があまり良くなさそうな子や、消化器に負担がかかっていそうな子が草を食べている印象があります。
あくまでも私が感じていることであって、すべての犬に当てはまるわけではありません。
それでも、草を食べる行動には、その子なりの理由があるように感じています。
草を食べることより、「その日の暮らし」を見てみる
「草を食べたから病気。」
そんなふうに決めつける必要はありません。
でも、
その日はどんな一日だったでしょうか。
散歩はできましたか?
ご飯はいつも通りでしたか?
うんちはどうでしたか?
元気に遊んでいましたか?
私は、草だけを見るのではなく、
その子の数日を見ることが大切だと思っています。
犬の行動は、一つだけ切り取って考えるよりも、暮らし全体の中で見るとヒントが見えてくることがあります。
食べたい草と、食べたくない草がある
実は、うちのプードルも一時期草を食べていたことがありました。
その頃の私は、
「家でも食べられるように。」
と思って、えん麦を育ててみたことがあります。
でも…。
まったく食べませんでした(笑)。
その時に思ったのです。
犬は何でも食べるわけではない。
ちゃんと「食べたい草」と「そうでもない草」があるのかもしれない、と。
今思えば、それもその子なりの選択だったのかもしれません。
今なら、無理に止めません
以前の私は、
草を食べようとすると止めていました。
でも今なら、
危険な植物ではないことが分かっていて、その子自身が食べようとしているのであれば、私は無理に止めません。
もちろん、家の中に置く植物は犬に安全なものかどうかを知っておくことが大切です。
散歩中も、農薬が使われていそうな場所や、安全とは言えない草は避ける必要があります。
でも、それ以外であれば、
犬が「今、食べたい」と感じていることにも意味があるのではないかと考えています。
草を食べる理由は、
「草を食べる理由は○○です。」
そんなふうに一つの答えを出すことはできません。
でも私は、
体の調子。
その子の暮らし。
気持ち。
いろいろなことが重なって、その行動につながると思っています。
だからこそ、
草を食べたことだけに目を向けるのではなく、
「どうして草を食べたかったのかな?」
と考えてあげてほしいのです。
今日のおうちチェック
もし愛犬が草を食べたら、少しだけ思い返してみてください。
最近、散歩は楽しめていますか?
体はよく動いていますか?
うんちはいつも通りですか?
元気に遊べていますか?
草を食べる行動だけを見るのではなく、その子の毎日を見てあげることで、新しい気づきがあるかもしれません。
犬は今日も、小さなサインを送っています
私は、
体が整っている子ほど、草を食べる姿を見ることは少ないように感じています。
だから草を食べる姿を見ると、
「何か伝えたいことがあるのかな。」
と考えるようになりました。
犬は話すことができません。
だから、体や行動を使って、小さなサインを送ってくれています。
草を食べることも、そのひとつなのかもしれません。
そのサインをすぐに「困った行動」と決めつけるのではなく、
「この子は何を伝えたかったんだろう?」
そう考えられる飼い主さんが増えたら、きっと犬たちはもっと安心して暮らせる。
私は、そんなふうに思っています。