愛犬の肉球を、最後にじっくり触ったのはいつですか?
「カサカサしている。」
「なんだか硬くなってきた。」
「ぼろぼろしている気がする。」
そんな変化に気づく飼い主さんも多いと思います。
肉球は毎日地面に触れ、犬の体を支えている大切な場所です。
だから私は、トリミングで犬に触れるたびに、肉球も必ず確認します。
そして毎月たくさんの犬に触れていると、こんなことを感じるようになりました。
肉球は、その子の暮らしを映す鏡なのかもしれない。
今日は、私がトリマーとして感じている肉球のお話です。
肉球は歩くだけの場所ではありません
肉球には、体を支えたり、衝撃を和らげたりする大切な役割があります。
でも私は、それだけではないと思っています。
肉球を触ると、
その子がどんな体の状態なのか。
そんなことまで少し伝わってくる気がするのです。
もちろん、肉球だけで健康状態が分かるわけではありません。
でも、毎月触れていると、小さな変化に気づくことがあります。
肉球は、触るとすぐ分かります
健康な子の肉球は、意外と柔らかいものです。
弾力があって、もちもちしている。
散歩をよくしている子でも、硬くなるとは限りません。
むしろ、しっかり歩いているのに柔らかい肉球の子もたくさんいます。
だから私は、
「たくさん歩いているから硬い。」
とは思っていません。
毎日しっかり動いていて、体のバランスが整っている子は、肉球の状態もいい子が多いように感じています。
カサカサや硬さも、小さなサイン
肉球が乾燥していたり、硬くなっていたりすると、
クリームを塗ろうと思う方も多いでしょう。
もちろん、それも一つの方法です。
でも私は、
肉球だけを見て終わりにはしたくありません。
身体の中の水分の状態や歩き方。
私は、肉球の変化を見たときほど、その子の暮らしを思い浮かべます。
私は「体の巡り」も関係しているように感じています
これは、あくまで私が犬たちを見ていて感じていることです。
私は、体の巡りがあまり良くない子ほど、肉球が硬くなっている印象があります。
また、歩き方に癖がある子では、肉球の一部だけがすり減っていたり、形が変わっていたりすることもあります。
肉球は、毎日使う場所だからこそ、その子の体の使い方や暮らし方が表れやすい場所なのかもしれません。
肉球がボロボロと剥がれる子もいます
肉球が脱皮のように剥がれる子もいます。
もちろん、病気やケガなど、さまざまな原因が考えられるため、気になる場合は動物病院で診てもらうことが大切です。
ただ、私がこれまで見てきた中では、剥がれる肉球は、もともと乾燥が強く、バサバサになっていることが多い印象です。
私は、健康な肉球は自然に大きく剥がれ落ちるものではなく、しなやかさを保っていることが多いように感じています。
私の愛犬が教えてくれたこと
以前、一緒に暮らしていたプードルの話です。
亡くなる前の数日間の肉球の変化を今でもよく覚えています。
それまでふっくらとしていた肉球が腫れ上がり、その次の日は凹むほどしぼみカチカチになりました。


そして、その翌日に旅立つこととなりました。
これは、あくまで私が経験した一例で、病院でも原因はわかりませんでした。
でもこの出来事があってから、
肉球も体の状態を映す場所の一つなのかもしれない。
そう考えるようになりました。
肉球だけをケアするのではなく、暮らしを整える
私は肉球クリームを否定しているわけではありません。
必要な子には、とても良いケアだと思います。
でも、それだけでは根本的な解決にならないこともあります。
暮らし方や食事。毎日の積み重ねが、肉球にも表れてくるように感じています。
私はこれまでたくさんの犬を見てきました。
だからこそ、
体の中のことは、肉球にも反映される。
そう思っています。
今日のおうちチェック
今日はぜひ、愛犬の肉球をゆっくり触ってみてください。
・もちもちしていますか?
・カサカサしていませんか?
・硬くなっていませんか?
・一部だけ極端にすり減っていませんか?
・歩き方に変化はありませんか?
・水分は摂れているか
肉球だけを見て終わるのではなく、
その子の暮らしも一緒に思い返してみてください。
肉球は、その子からの小さなお手紙かもしれません。
その子の暮らしまで見える
私は以前の記事で、
「毛や皮膚を見たら、その子の暮らしまで見える。」
と書きました。
今は、それにもう一つ付け加えたい言葉があります。
肉球を触っても、その子の毎日が少し見えてくる。
もちろん、肉球だけですべてが分かるわけではありません。
でも、毎月たくさんの犬に触れていると、肉球もその子らしさを教えてくれる場所だと感じます。
だから私は今日も、肉球を触ります。
乾燥していないかな。
歩き方は変わっていないかな。
毎日を気持ちよく過ごせているかな。
そんなことを考えながら、その子の体に触れています。
犬は言葉で体調を伝えることはできません。
だからこそ私は、肉球から届く小さなサインも大切に受け取りたいと思っています。