「うちの子、おもちゃで全然遊ばないんです。」
トリマーをしていると、こんな相談を受けることがあります。
ボールを投げても見向きもしない。
ぬいぐるみを渡しても興味がない。
せっかく買ったおもちゃが、そのまま置きっぱなし…。
「遊ばないけど大丈夫ですか?」
そんな不安を感じる飼い主さんも多いと思います。
でも私は、
おもちゃで遊ばなくても、まったく問題ないと思っています。
おもちゃが好きな犬ばかりではありません
たくさんの犬を見ていますが、おもちゃで遊ぶ子は意外と少数派です。
お店におもちゃを置いていても、見向きもしない子の方が多いくらいです。
犬種や年齢は、あまり関係ありません。
暮らしてきた環境や、その子の性格の方が大きいと感じています。
特に保護犬は、おもちゃで遊んだ経験がない子も少なくありません。
だから、おもちゃに興味がなくても不思議ではないのです。
遊び方は、おもちゃだけではない
でも面白いことに、おもちゃには興味がない犬でも、
「追いかけっこしよう!」
となると、目を輝かせる子がたくさんいます。
私のお店でも、おもちゃには見向きもしないのに、追いかけっこになると嬉しそうに走る子は本当に多いです。
犬にとって遊びは、おもちゃだけではありません。
飼い主さんと走ること。
散歩で一緒に歩くこと。
手の中に隠したおやつを探すこと。
そんな時間も、立派な遊びです。
一人で遊べる犬は、実はすごい
たまに、おもちゃをくわえて一人で遊べる犬がいます。
私は、その子たちはすごいなと思っています。
自分で遊びを見つけて、自分で楽しめる。
実は、それができる犬は多くありません。
だから、「一人で遊ばない=問題がある」ではないのです。
もし飼い主さんと一緒におもちゃで遊べるなら、それだけでも十分素敵な時間です。
うちの子も、おもちゃでは遊びませんでした
私の愛犬は、9歳までおもちゃで遊んだことがなかったため
家に来てから、ボールもぬいぐるみもいろいろ試しましたが、どれ一つ興味を示しませんでした。
だからといって、遊ぶことが嫌いだったわけではありません。
追いかけっこは大好き。
私が動くと嬉しそうについてきて、一緒に走っていました。
その姿を見て、「この子にとっての遊びは、おもちゃじゃないんだ」と気づきました。
大切なのは、「何で遊ぶか」ではありません
私は、おもちゃで遊ぶことよりも、
「楽しい!」と思える時間があることの方が大切だと思っています。
おもちゃでもいい。
追いかけっこでもいい。
散歩でもいい。
かくれんぼでもいい。
その子が夢中になれる遊びは、一頭一頭違います。
だから、おもちゃで遊ばないことを心配しなくて大丈夫。
その子に合った遊び方は、きっとあります。
今日から、おもちゃ以外の遊びも探してみませんか?
もし、愛犬がおもちゃに興味を示さないなら、「遊ばない子なんだ」と決めつける必要はありません。
追いかけっこをしてみる。
散歩で少し遠回りしてみる。
手の中におやつを隠して探してもらう。
そんな小さな遊びの中に、その子が一番好きなことが隠れているかもしれません。
遊び方は無限大です。
おもちゃで遊ぶことが目的ではありません。
「この時間、楽しい!」
そう感じられる時間を、一緒に見つけてあげること。
私は、それが犬にとって一番大切な遊びだと思っています。