無性に甘いものが食べたい。
揚げ物ばかり食べたくなる。
ラーメンが続いてしまう。
そんな経験はありませんか?
人は「食べたいもの」が偏ることで、自分の身体のバランスを知るヒントになることがあります。
では、犬はどうでしょう。
「今日は魚が食べたい。」
「今日は甘い物が食べたい。」
「このご飯は今の身体には合わないかもしれない。」
そんなことは言えません。
だから私は、犬は身体で伝えてくれているのだと思っています。
涙やけ。
湿疹。
赤み。
黒ずみ。
毛が薄くなる。
フケ。
イボ。
もちろん、これらすべてが食事だけで起こるわけではありません。
病気や体質、年齢、生活環境など、さまざまな要因が重なって現れることもあります。
でも私は、毎日たくさんの犬を見ていて感じます。
犬は人よりも、身体の中の変化が外に現れやすい。
だから私は、症状だけを見るのではなく、
「この子の身体は何を伝えようとしているんだろう。」
そう考えるようにしています。
「体質だから」で終わらせない
「いろいろなドライフードを試したけど変わらなかった。」
「病院でも体質だと言われた。」
そんな話を聞くことがあります。
もちろん、本当に体質が関係している子もいます。
でも私は、その一言で終わらせたくありません。
「今のご飯は本当にこの子に合っているのかな?」
「身体の中では何が起きているんだろう?」
そうやって、一歩先を考えてあげてほしいんです。
原因を決めつけるためではありません。
その子に合う暮らしを探してあげるためです。
ご飯を変えることが目的ではない
「じゃあ手作りご飯がいいんですか?」
そう聞かれることがあります。
私は、手作りご飯で身体が変わった子をたくさん見てきました。
でも、だからといって、
「手作りご飯が正解です。」
とは思っていません。
例えば、手作りご飯をあげていて毛が薄くなってきたとします。
そのとき、
「やっぱりドライフードをあげよう。」
それも一つの方法です。
でも私は、その前に考えます。
なぜ毛が薄くなったんだろう。
栄養のバランスだったのか。
身体の巡りだったのか。
年齢による変化なのか。
別の原因があったのか。
食事を変えることは簡単です。
でも、本当に大切なのは、
身体の変化に気づき、その理由を考えてあげること。
私はそう思っています。
「元気だから大丈夫」とは限らない
「うちの子は元気ですよ。」
それは本当に嬉しいことです。
でも、元気そうに見えても、
涙やけがある。
湿疹が繰り返しできる。
毛並みが以前と違う。
イボが増えてきた。
皮膚が赤い。
黒ずんできた。
そんな小さな変化はありませんか?
症状があるから病気、というわけではありません。
でも、何かが変わっているサインなのかもしれません。
だから私は、
「元気だから大丈夫。」
ではなく、
「元気だけど、この変化は何だろう。」
そう考えることを大切にしています。
身体は全部つながっています
私はこれまで、
皮膚の記事。
肉球の記事。
肛門腺の記事。
たくさん書いてきました。
なぜ同じようなことを書くのかというと、
身体は全部つながっていると思っているからです。
皮膚だけが悪い。
毛だけが悪い。
私はそんなふうには考えていません。
身体の中の状態が変われば、
皮膚に出ることもある。
毛に出ることもある。
目や耳に出ることもある。
だから症状だけを追いかけるのではなく、
身体全体を見てあげること。
それが、その子の健康につながると私は思っています。
今日のおうちチェック
今日はぜひ、愛犬の身体をじっくり見てみてください。
涙やけはありませんか?
目やには増えていませんか?
毛並みは変わっていませんか?
皮膚に赤みや黒ずみはありませんか?
肉球は乾燥していませんか?
犬は、
「今日は魚が食べたい。」
「このご飯は身体に合わない。」
とは言えません。
だからこそ、身体がたくさんのメッセージを送ってくれています。
そのメッセージを受け取れるのは、毎日一緒に暮らしている飼い主さんだけです。
症状だけを見て終わるのではなく、
「この子の身体は何を伝えようとしているんだろう。」
そんな視点で見てもらえたら、私は嬉しいです。