犬は臭くて当たり前?体臭の原因とニオイを減らす方法をトリマーが解説

「うちの子、犬臭くて…。」

トリマーをしていると、そんなご相談をいただくことがあります。

でも私は、最初にお伝えしたいことがあります。

犬は、少し臭うくらいが当たり前。

犬は動物です。

土の上を歩き、草むらを走り、風の匂いを感じながら暮らしています。

だから私は、「犬らしい体臭」は決して悪いものではないと思っています。

ただ、体臭には健康状態や暮らし方が表れることもあります。

今回は、トリマーとして多くの犬と接してきた経験から、犬の体臭について感じていることをお話しします。

目次

犬が臭うのはなぜ?

犬には人のように全身で汗をかく汗腺はほとんどありません。

その代わり、皮膚から分泌される皮脂が被毛を守り、皮膚を乾燥や刺激から守っています。

この皮脂や被毛についた汚れ、唾液などが混ざり合うことで、「犬らしいニオイ」が生まれます。

つまり、少し犬のニオイがすること自体は自然なことです。

「臭い=汚れている」

とは限りません。

私が感じる「健康な犬のニオイ」

11年以上トリマーとしてたくさんの犬に触れてきましたが、よくお散歩へ行き、外遊びを楽しんでいる子は、ふわっと犬らしい体臭がすることがあります。

私はそのニオイを嫌だとは思いません。

むしろ、

「たくさん遊んできたんだね。」

そんなふうに感じます。

毎日外の空気を吸い、土や草の匂いに触れながら過ごしている犬だからこその自然な体臭。

それは健康に暮らしている証でもあると思っています。

一方で、室内で過ごす時間が長い子や、あまり外遊びをしない子は、同じ犬種でも体臭が少ないこともあります。

体臭は犬種だけではなく、暮らし方によっても変わると感じています。

「いつもと違うニオイ」は体からのサインかもしれません

一方で、気を付けたいニオイもあります。

例えば、

・急に体臭が強くなった

・ベタベタした脂っぽいニオイがする

・耳から強いニオイがする

・皮膚が赤い

・かゆがる

このような場合は、皮膚トラブルや病気が隠れていることもあります。

特に、耳の中から強いニオイがする場合は外耳炎の可能性もあります。

「いつもの犬らしいニオイ」とは少し違うと感じたら、早めに獣医師へ相談することをおすすめします。

臭うからといって、洗いすぎていませんか?

「臭うから毎週シャンプーしています。」

そんな飼い主さんもいらっしゃいます。

でも私は、洗いすぎることで逆に臭いやすくなってしまう子もいると感じています。

皮膚には、皮膚を守るための皮脂や常在菌が存在しています。

必要以上に洗い続けることで、そのバランスが崩れ、本来の皮膚の力が弱くなってしまうこともあります。

もちろん、汚れたら洗うことは大切です。

でも、

「臭うから洗う」

ではなく、

「どうしたら臭いにくい皮膚環境になるだろう?」

と考えてみることも大切だと思っています。

私がおすすめしたいのは「臭いをごまかすこと」ではありません

最近は犬用の香水やアロマなども見かけます。

私は犬から香水の香りがすると、少し考えてしまいます。

「この香りは、人にとって心地いい香り。」

では、犬はどう感じているのでしょうか。

犬は人よりもはるかに優れた嗅覚を持っています。

だから私は、

犬を「いい香り」にすることよりも、

犬らしい自然なニオイを大切にしたいと思っています。

ニオイを隠すのではなく、皮膚を健康な状態に保つこと。

そのほうが、犬にとっても心地よいのではないかと思っています。

私が実感している体臭ケア

トリマーとして一番効果を感じているのが、重炭酸泉です。

もちろん、どんな子にも同じ結果になるとは限りません。

それでも私は、重炭酸泉を取り入れることで、

・シャンプー後のふわふわ感が長持ちすること

・ニオイ戻りが遅く感じること

を実感しています。

自宅でも40〜50Lほどのお湯をためられる桶や浴槽があれば、重炭酸タブレットを使ってケアすることもできます。

「洗う回数を増やす」のではなく、

「一回のケアの質を上げる。」

そんな考え方もおすすめです。

今日からできる、おうちチェック

今日、愛犬を優しく抱きしめながら、体のニオイを感じてみてください。

耳。

首。

背中。

足先。

「いつも通りかな?」

そんな小さな変化に気付けることも、大切な健康管理です。

もし耳だけ強く臭う、急に体臭が変わった、皮膚が赤いなど気になることがあれば、早めに獣医師へ相談してみましょう。

「犬らしいニオイ」を大切にしたい

私はトリマーとして、多くの犬と出会ってきました。

その中で思うのは、

犬は動物であり、

犬らしく暮らいているからこそ、少し体臭があるということです。

土の上を歩き、

草の匂いを嗅ぎ、

風を感じながら毎日を過ごす。

そんな暮らしをしている犬から、少し犬らしいニオイがするのは、とても自然なこと。

私は、そのニオイを消すことよりも、

健康で、その子らしく暮らせることを大切にしたいと思っています。

少し犬らしいニオイがするくらいが、私はちょうどいい。

そう思っています。


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この記事を書いた人

*トリマー歴10数年。自宅開業し6年、”いぬ愛”が止まらなく犬の健康のため東洋医学の資格取得。
*プライベートでは4児のママ。健康や生き方マニア。家庭菜園も趣味。
トリミング、犬との暮らし方、薬膳、子供、マインド、自然

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