「うちの子、平均体重より1kg重いんです。」
トリマーをしていると、そんなご相談をいただくことがあります。
確かに犬種ごとに「平均体重」はあります。
でも私は、その数字だけで「太りすぎ」「痩せすぎ」を判断することはできないと思っています。
平均は「目標」ではなく「目安」
例えば、同じ犬種でも骨格は一頭一頭違います。
筋肉がしっかりついている子もいれば、小柄な子もいます。
人間でも、同じ身長だからといって全員が同じ体重ではありません。
犬も同じです。
だから私は、平均体重はあくまでも目安だと考えています。
「平均だからこの数字を目指そう」と無理に体重を合わせることが、その子にとって最適とは限りません。
大切なのは「その子らしい体型」
トリマーとして体に触れていると、
「この子は筋肉がしっかりしているな。」
「少し体重はあるけれど、とても元気に動いているな。」
そんなふうに感じることがあります。
一方で、体重は平均でも筋肉が少なく、動きにくそうな子もいます。
だから私は、数字だけを見るのではなく、
・元気に歩けているか
・楽しそうに遊んでいるか
・ごはんをおいしく食べているか
・ぐっすり眠れているか
そんな毎日の様子も、とても大切だと思っています。
体重だけでは見えない健康もあります
体重は健康を知るための大切な目安の一つです。
しかし、それだけで健康状態を判断することはできません。
獣医療では、体重だけでなく、肋骨の触れやすさや腰のくびれなどを確認する「ボディコンディションスコア(BCS)」も参考にされます。
さらに、筋肉量や年齢、持病なども含めて、その子に合った体型を考えることが大切です。
もし体重の増減が気になる場合や、急に痩せたり太ったりした場合は、獣医師に相談してみましょう。
「平均」よりも、その子らしく
私はトリマーとして多くの犬と出会う中で、
「平均」という数字よりも、その子自身を見ることを大切にしています。
平均は、一つの目安。
でも、本当に大切なのは、その子がその子らしく毎日を過ごせていることではないでしょうか。
元気に歩き、よく食べ、安心して眠り、家族と笑って過ごせる。
そんな毎日こそが、その子にとっての「ちょうどいい体型」を教えてくれるのかもしれません。
※この記事は、トリマーとして多くの犬と接してきた経験をもとに書いています。愛犬の体重や体型について気になることがある場合は、自己判断せず、獣医師に相談しながら健康管理を行いましょう。